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症例報告①|自律神経の乱れからくる「めまい・動悸・胸の痛み」

目次

― 病院でも改善しなかった不調が、鍼灸で整った理由とは?


「病気じゃない。でも、つらい」

40代・女性。二児の母。
ご本人の第一声はこうでした。

「もう1年くらい、ずっと体調がすぐれないんです。病院では“異常なし”と言われたけど、よくなる気がしなくて…」

  • めまい
  • 胸の締め付け感
  • 動悸
  • 背中の痛み

これらが日常的に現れ、
「またいつ来るか」という不安とともに生活しているとのことでした。


病院で変化なし。「次は、東洋医学を信じてみたい」

この方は過去1年間、
神経内科や耳鼻科、心療内科まで複数の医療機関を受診。
MRIや血液検査でも「特に異常なし」と診断され、処方された薬も効果は限定的。

その後、漢方薬にもトライしましたが、「飲み続けても、体が変わる実感がなかった」とのこと。

そして、ご自身で検索され、「自律神経と鍼灸」に希望を見出し、来院されました。


“家族のため”が、“自分の不調”を見えなくする

主婦であり母親。
小学生と中学生の2人の子どもを育てながら、家事・学校行事・家族のサポートに追われる毎日。

「家族を優先しすぎて、自分のケアはずっと後回しでした」

よく話を伺うと、
「体がしんどくても笑顔でいなきゃ」
「夫には心配かけたくない」
という思いから、“不調の自覚”を抑え込んできたことも明らかに。

しかしその“無意識の頑張り”こそが、自律神経の乱れを慢性化させていた原因だったのです。


治療のポイント:身体の“オンとオフ”を再教育する

初回の施術では、次のような状態が確認されました:

  • 背部(特に胸椎4~8番)に強い緊張
  • 呼吸が浅く、吸っても肋骨がほとんど動かない
  • 腹部の冷えと硬さ(腸腰筋・腹直筋周囲)
  • 手足の冷感・首肩の過緊張
  • 舌診では苔が薄く、脈は細く速い → 交感神経過緊張

施術内容(各回の要点)

回数内容反応・変化
初回YNSAでの自律神経調整/全身マッサージ翌日から「背中の重さ」が軽減
2回目YNSA+頭部刺鍼/全身マッサージ胸の圧迫感と動悸が減少/眠りが深くなる
3回目YNSA+頭部刺鍼/全身マッサージ「朝のめまい」が出なくなる/便通が安定
4回目YNSA+頭部刺鍼/全身マッサージイライラが減少/体温が上がった感覚あり
5回目YNSA+頭部刺鍼/全身マッサージほぼ全症状が消失/「自分の体に戻ってきた感じがする」とご本人談

結果とその後の変化

5回の施術で、日常生活に支障をきたしていた主症状はすべて解消

  • めまい → 消失
  • 動悸 → 強い緊張時以外は出なくなる
  • 胸部痛・背部痛 → 施術3回目以降から再発なし
  • 睡眠の質・食欲・疲労感 → 安定

さらに、「朝の憂うつ感が消え、目覚めが楽になった」と語られたのが印象的でした。


この症例から見える、自律神経の“声”

この方のように、「病気ではない。でもつらい」という訴えを抱える方は年々増加しています。

自律神経の不調は、“声にならないSOS”です。

そしてそれは、

  • 我慢することが当たり前になっていた人
  • 「まだ大丈夫」が口ぐせの人
  • 誰にも甘えられない人

そういう人ほど、身体の奥から静かに“反乱”を起こしてきます。

※本記事は、実際に当院で施術させて頂いた方の体験をもとに構成してます。なお、プライバシー 保護の観点から、一部内容や表現に調整を加えております。あらかじめご了承ください。

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