慢性症状になる人の特徴とは? 〜身体の声を見逃さないために〜
現代医学でも「原因不明」「根本的な治療法が確立していない」とされる慢性病。
なぜ一部の人がこうした病気になるのか?
その背景には、単なる「体質」や「遺伝」だけでなく、身体と心の積み重ねによる特徴が見えてくることがあります。
この記事では、臨床現場の経験をもとに、難病になりやすい傾向や身体のサインについてお伝えします。
1. 「我慢すること」が習慣になっている人
慢性病の方に共通する特徴の一つが、「無理をしてしまう」「つらくても我慢してしまう」という性格傾向です。
- 疲れていても休まない
- 他人を優先して自分のことは後回し
- 弱音を吐けず、感情を押し殺してきた
こうした「自分を抑える」日々が長く続くと、身体に慢性的な緊張や炎症が残存しやすくなります。
それが時間をかけて免疫系や神経系に影響を及ぼし、病気のきっかけになることがあります。
2. 不調を「気のせい」で片付けてきた人
東洋医学では、未病(みびょう)=病気になる前の不調の段階を重視します。
しかし多くの方が、「これくらい大丈夫」「年のせいかも」と不調を軽視し、治療やケアのタイミングを逃してしまいます。
慢性病を発症された方の多くが、「最初はただの疲れだと思っていた」「いつも通り生活していた」という共通体験を語ります。
3. 自律神経が常に緊張している
常に交感神経が優位(=戦闘モード)になっている人は、体が休むタイミングを失い、修復が追いつかなくなります。
- 睡眠の質が悪い
- 常に考えごとをしている
- 気が休まらない、人前で緊張しやすい
こうした方は、体のブレーキ機能が働きにくくなり、結果的に慢性的なダメージが蓄積しやすくなります。
4. 体内に「炎症の残骸」が残っている
現代医学の検査では捉えきれない、局所的な炎症の名残が身体の深部に残っている方も多く見受けられます。
- 風邪やケガのあと、なんとなく調子が戻らない
- 昔の手術部位や外傷の箇所がいつまでも重だるい
- 特定の部位だけ冷える、つっぱる、違和感がある
これらはすべて、身体が発している「まだ終わっていないよ」というサインです。
東洋医学では、これを「瘀血(おけつ)」や「気滞(きたい)」といった概念でとらえ、的確なアプローチを行います。
慢性病を予防する・向き合うためにできること
慢性病に対しては、「早期に身体の変化に気づくこと」と「自分の心と体に誠実でいること」が重要です。
当院では、以下のような施術を通じて、難病や慢性病に向き合っています:
◉ YNSA(山元式新頭鍼療法)
脳と神経ネットワークを整えることで、自律神経・免疫系の再調整を目指します。
◉ 頭部のこり・炎症除去に特化した鍼治療
慢性化したコリや局所炎症を軽減し、神経やリンパの流れを改善します。
◉ 問診による「人生のストーリー」の掘り起こし
症状だけでなく、「何を我慢してきたか」「どう生きてきたか」にも寄り添い、心と身体の両面からケアします。
最後に:慢性病は「突然の病」ではない
慢性病は、ある日突然降って湧くようなものではありません。
多くの場合は、長年の積み重ねの結果、身体が「これ以上無理できない」とブレーキをかけた状態でもあります。
だからこそ、「慢性病になる人の特徴」を知ることは、未来の自分を守るための大切なヒントにもなります。
体の違和感や不調を、「まだ病気じゃないから」と見過ごさず、身体の声に丁寧に耳を傾けることが、人生の質を大きく変える一歩になるかもしれません。
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