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肩の痛み・五十肩

目次

肩の痛み・五十肩は「段階」と「見立て」が大事

五十肩は、痛みと固さの比重が“時期”で変わります。今が「痛み優位」か「固さ優位」かを見立てるほど、無駄打ちが減り、回復の道筋が見えやすくなります。

肩が痛い、上がらない、夜中にズキズキして眠れない。この症状、単なる“肩こり”ではなく 五十肩(凍結肩=adhesive capsulitis)の流れに入っていることがあります。五十肩は、痛みと可動域制限(動きの固さ)がセットで進み、回復までに数ヶ月〜数年かかることもある代表的な肩トラブルです。

五十肩って何が起きているの?

初心者向け(ざっくり)

肩関節の“袋”(関節包)や周囲の組織が過敏になり、痛みが続くうちに 肩が固まりやすくなります。
「痛いから動かさない」→「さらに固まる」→「動かそうとすると痛い」…という悪循環が起きやすいのが特徴です。

専門家向け(少し深く)

臨床的には、病期が進むにつれ 滑膜炎(痛み優位)→関節包の線維化・拘縮(固さ優位)へ移行し、ステージ(freezing/frozen/thawing)で症状の比重が変わります。 また、糖尿病や甲状腺疾患などが関連因子として挙げられています。


よくある症状

  • 腕を上げる・後ろに回す動作がつらい
  • 肩の痛みが夜に強く、眠りが浅い
  • だんだん可動域が減り、日常動作が不便になる

経過は大きく3段階

  • Freezing(痛みが主役):痛みが増え、動きが落ちる(6週間〜9か月のことも)
  • Frozen(固さが主役):痛みは落ち着くが、固さが残る(4〜6か月程度のことも)
  • Thawing(回復期):少しずつ動きが戻る(6か月〜2年程度のことも)

五十肩と似た症状もあるため「確認」が重要

肩の痛みは、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎など断裂など別の原因でも起こります。医療機関ではX線や、必要に応じてMRI・超音波で他の原因を確認することがあります。 また、長く肩を動かさない状態(固定・安静)が続くと五十肩のリスクが上がることがあるため、状況に合わせた“動かし方”が大切です。

当院の施術方針:深層筋鍼法×YNSA×動作リカバリー

  1. 深層筋鍼法(メイン):肩・肩甲帯の“奥のブレーキ”を整える
  2. YNSA(必要に応じて):緊張が抜けにくい方の全身バランスを補助
  3. 動作リカバリーマッサージ(仕上げ):肩甲骨・胸郭(呼吸)を含めた“腕の上げ方”を再学習
    この順番で「ラクになった状態」を戻りにくい形にします。

当院は五十肩を「肩だけの痛み」ではなく、
①深部の緊張(ブレーキ)②関節周囲の滑走不良③動作パターン(代償)の組み合わせとして捉えます。

1)深層筋鍼法:届きにくい“奥のブレーキ”へ

五十肩では、肩そのものだけでなく、首肩〜肩甲帯の深部が固まり、肩を動かすたびに防御反応が出やすくなります。
当院は深層筋鍼法で、動きの邪魔をしている深部の緊張を丁寧に見立て、刺激量を調整しながら「動ける下地」を作ります。

2)YNSA:緊張が抜けにくいケースの補助

夜間痛・自律神経の乱れ・過緊張が強い方では、局所だけを追うと変化が鈍いことがあります。必要に応じてYNSA(頭への鍼)で全身の緊張バランスを補助します。

3)動作リカバリーマッサージ:戻らないための“使い方”再学習

「上がるようになったのに、また戻った」を防ぐには、肩甲骨と胸郭(呼吸)の動き、腕の上げ方を整えて“代償動作”を減らすことが鍵。当院は施術後に、痛みの出にくい範囲で 動作の再学習を行い、生活で使える動きへつなげます。


初診の流れ

問診 → 動作/可動域チェック → 施術(鍼+必要に応じ手技) → 再チェック → セルフケア(1〜2個)

施術回数の目安

  • 痛み優位(夜間痛が強い等):まずは痛みを煽らない設計で1〜3回
  • 固さ優位(腕が上がらない等):可動域と動作を積み上げる設計で3〜8回
  • 長期化(年単位・戻りが強い):段階的に整え8回以上を検討
    ※目安です。初回の評価で「いま必要な優先順位」をご提案します。

施術とセルフケアの考え方:ポイントは「時期」で変える

五十肩は“同じ運動を同じ強さで”やるほど、こじれることがあります。

痛みが強い時期(炎症・過敏が強い)

  • 無理に動かしすぎない(痛みを煽らない)
  • 医療機関では鎮痛・注射などを含めた対応が検討されます
  • 自宅では、痛みを超えて強引に動かさないのが基本(運動は「可」でも“激痛”は避ける)

固さが主役になってきた時期(拘縮)

  • 温め+やさしい可動域エクササイズ(振り子、テーブルスライド等)
  • 「毎日少しずつ」「痛みを無理に押し切らない」ことが王道です

まず医療機関を優先してほしいサイン

  • 強い外傷のあとから痛みが始まった
  • しびれ/筋力低下が進む(手が使いにくい等)
  • 発熱や強い腫れ、夜間に増悪する痛みが続く
  • 痛みが急激に悪化し、日常生活が破綻している(救急含め相談)

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