中枢神経疾患(脳・脊髄のトラブル)でお困りの方へ
中枢神経とは、脳と脊髄のことです。ここにトラブルが起きると、痛みだけでなく、動き・感覚・バランス・自律神経・疲労など、生活そのものに影響が広がりやすくなります。
たとえば、脳卒中後遺症、パーキンソン病、多発性硬化症(MS)などでは、症状の出方は人それぞれですが、共通して「思うように身体が言うことを聞かない」「疲れやすい」「こわばる」「動きがぎこちない」などの困りごとが起こりやすくなります。
まず大前提:急な症状は、医療機関が最優先です
中枢神経に関わる症状は、“急に出た・急に悪化した”場合、緊急性が高いことがあります。
特に次のような場合は、当院の前に救急(119)や医療機関を優先してください。
- 顔のゆがみ/片腕が上がらない/ろれつが回らない(FAST)
- 片側の強いしびれ・麻痺、急な視界異常、激しい頭痛、意識の異常 など
※FASTは「顔・腕・言葉・時間」を合言葉に、脳卒中を疑ったらすぐ119につなげる考え方です。
よくあるお悩み(初めての方へ)
中枢神経疾患の方が抱えやすい「生活上の困りごと」は、次のようなものです。
- 片側の手足が動かしづらい/力が入らない
- つっぱり・こわばり(固まって動き出しにくい)
- 歩くとふらつく、足が出にくい、つまずく
- 手指が開きにくい、細かい作業がつらい
- 肩の痛み(麻痺側の肩の不調)、腰背部の張り
- だるさ・疲労感、睡眠の質低下、気分の落ち込み
専門家メモ
中枢疾患では、単純な「筋肉の硬さ」だけでなく、上位運動ニューロン障害に伴う運動制御の変化(協調性低下・共同運動・選択運動の困難)や、痙縮(速度依存性の筋緊張亢進)などがADLを制限します。
当院の考え方:「症状」+「動作」まで一体で整える
当院は、中枢神経疾患を“治す”と断言する場所ではありません。
その代わり、日々の生活で困る 「つっぱり・痛み・動きづらさ」 を、評価→施術→再チェック→定着の流れで、できるだけ実用的に整えていきます。
取り組みの核はこの3本柱です
① 深層筋鍼法(メイン)
深部に残るこわばり・緊張(“ブレーキ”)を丁寧にほどき、動作の土台を作ります。
② YNSA(必要に応じて)
頭部への鍼を補助的に用い、全身の緊張バランスや痛みの出方を整え、動きの再学習が進みやすい状態を目指します。
③ 動作リカバリーマッサージ+リハビリ要素(仕上げ)
ラクになった状態を「戻りにくく」するために、立ち上がり・歩行・リーチ動作などを、負担の少ない形で再学習します。
リハビリでは、課題(タスク)に沿った反復練習が機能改善に重要だとされ、当院でも“できる形で繰り返す”設計を重視します。
こんな方におすすめ
- 脳卒中後遺症で、歩行・立ち上がり・上肢の使いづらさが続いている
- パーキンソン病で、動作緩慢・筋固縮・ふるえ・転びやすさが生活を邪魔している
- 多発性硬化症(MS)などで、しびれ・ふらつき・痙縮・疲労が波のように出る
- 「マッサージだけだと戻る」「ストレッチだけでは追いつかない」
- 病院の治療は継続しつつ、日常動作を少しでも楽にしたい
施術の流れ(例)
- 体調確認・服薬状況・主治医の方針の確認
- 動作チェック(立ち上がり/歩行/上肢リーチ/肩の挙上など)
- 深層筋鍼法+必要に応じてYNSA
- 動作リカバリー(“できる形”で短い反復)
- セルフケアは「1分でできるものを1〜2個」だけ
よくある質問
Q. 医師の治療や薬をやめてもいいですか?
A. いいえ。当院は医療の代わりではなく、併用して生活動作を支える立場です。
Q. どれくらい通えばいい?
A. 中枢疾患は「波」があります。初回で反応と安全性を確認し、2〜4回で方向性、6〜10回で定着の手応えを一緒に探す方が多いです(個人差があります)。
