冬になると脚のつけ根と膝が重くなる——雪道の歩き方かもしれません【札幌】

札幌市中央区 | 深層筋鍼法(DMA)

冬になると脚のつけ根と膝が重くなる——雪道の歩き方かもしれません【札幌】

雪が積もったころから、脚のつけ根や膝が重い。歩いたあとに、去年もこんなだったと思い出す。

寒さのせいだろう、年齢のせいだろうと考えて、そのまま春を待っている方もいらっしゃると思います。実際、春になると楽になることが多いので、理由をはっきりさせないまま毎年くり返している方は札幌に少なくありません。けれども「今年は春になっても残っている」となったとき、はじめて困りごとになります。

長年、深層筋鍼法を軸に施術にあたってきた院長・湯川研一が、その”雪道の歩き方”が脚に何をさせているのかに向き合います。

この記事では、凍結した路面を歩くときに体のどこが変わるのかと、当院がその変化にどう関わるかについてご説明します。

乾いた路面 かかとから着いて、つま先で蹴り出す 腰 かかとが先 歩幅は広い 凍結した路面 足裏全体で、そっと置く 凍結 腰 足裏全体 歩幅は狭い 一歩にかかる時間は長く、歩く速さは落ちる
凍結した路面では、滑らないために歩き方が自然と変わると報告されています。歩幅が短くなり、一歩にかかる時間が長くなり、かかとからの着地がおだやかになります。
目次

雪の上では、歩き方が勝手に変わる

意識して変えているというより、体が勝手に切り替えています。

足裏全体で、そっと置くようになる

乾いた路面では、かかとから着いて、足裏を転がすように体重を移し、最後につま先で蹴り出します。ところが凍った路面でかかとから着くと、その一点で滑ります。そのため、足裏全体をほぼ同時に置く着き方に変わります。いわゆる「ペタペタ歩き」です。

意識している方もいますが、多くの場合は無意識です。滑りそうな路面に出た瞬間に、体が勝手にそうしています。

歩幅が狭くなり、一歩に時間がかかる

歩幅を広げると、着いた足と体の距離が開きます。その距離が開くほど滑りやすくなるので、歩幅は自然と狭くなります。かわりに、足を地面に置いている時間が長くなり、歩く速さそのものも落ちます。

同じ距離を歩くのに歩数が増える、ということでもあります。一歩あたりの負担は小さくても、回数は増えます。

いちばん変わるのは、足首

滑りやすい路面での歩行を調べた研究では、関節の動きの違いが膝よりも足首にはっきり出たと報告されています。足首の動く範囲をせまくし、関節を固めに保ち、着地の最初の段階で足裏を平らに、あるいはつま先側を下げた形で接地する——そういう使い方です。

足首は本来、地面のわずかな凹凸に合わせて細かく動いて、体のバランスを取っている関節です。その足首を「あまり動かさない」ようにするのが、滑らないための最初の戦略だということになります。

ふだん 足首がよく動き、地面の変化を受け止める 股関節 膝 足首 よく動く 凍結した路面 足首の動きを抑える 股関節 膝 足首 動きを抑える そのぶんの調整が 上へ回ると考えられます ※この上向きの流れは当院の見立てです。研究で確かめられているのは足首の変化までです
足首の動きを抑えれば、路面からの変化はどこかで受け止めなければなりません。膝や股関節のまわりがその役を負うことになると、当院では考えています。

足首を抑えたぶん、どこが受けもつのか

ここから先は、研究で確かめられている範囲を超えます。当院が手で確かめてきたことをもとにした見方としてお読みください。

「止める」ための働きが増える

歩くときの筋肉には、体を前へ進める働きと、行きすぎないように止める働きの両方があります。凍った路面では、後者の比重が上がります。滑りそうな瞬間に踏みとどまる、体が流れそうになるのを引き戻す——そうした働きです。

止める働きは、筋肉が伸ばされながら力を出す形になりやすく、縮めて力を出すときよりも抜けにくいという感じ方をされる方が多いように思います。

足首が動かないぶん、上で調整することになる

足首の動きをせまくすれば、路面のわずかな傾きや凹凸は足首で吸収されません。それでも体は倒れずに進む必要があるので、調整はどこかで行われることになります。その役を膝や股関節のまわりが負うというのが、当院の見方です。

股関節と膝は歩くたびに連動しているため、片方だけを見ても事情がつかめないことがあります。この連動の話は股関節・膝の痛みのページで詳しくご説明しています。

深い層ほど、休むタイミングを失う

表面にある大きな筋肉は、歩き終われば休めます。一方で、股関節のそばにある短い筋肉には、立っているあいだずっと姿勢を支え続ける役目があります。もともと休みにくい場所に、「滑らないように」という仕事が上乗せされる形になります。

揉んだ直後は軽いのに数日で戻るという経験をされてきた方は、この深さの違いが関わっていることがあります。

一度ではなく、四か月続くということ

一回の歩行で起きることは、たいしたことではありません。問題は長さのほうです。

札幌の冬は長い

根雪になってから路面が落ち着くまで、札幌ではおよそ四か月あります。その間、外に出るたびに、さきほどの歩き方に切り替わります。通勤でも買い物でも、滑りやすい路面を歩いた分だけ積み上がっていきます。

「冬になると調子が落ちる」という感覚は、寒さだけの話ではないかもしれません。

春先に、もう一山ある

三月から四月にかけては、朝は凍り、昼は融け、夕方にまた凍ります。一日のなかで路面が何度も変わるため、歩き方もそのつど切り替わります。凍った路面を歩き続けるより、「どちらか分からない路面」のほうが、体にとっては気を張る状態です。

冬の終わりごろに脚の重さを訴えて来られる方がいらっしゃるのは、ここが関わっているのではないかと考えています。

冬に気づきやすいサイン

はっきりした痛みより先に、次のようなことで気づかれる方が多くいらっしゃいます。

  • 階段を下りるときに、脚が頼りない
  • 椅子から立ち上がる最初の一歩が重い
  • 靴下を履くときに、脚のつけ根が引っかかる
  • 歩いたあと、腰のあたりまでだるい

最後のものは、脚だけの話ではなくなっているサインです。腰や背中のつらさについては腰・背中の痛みのページもあわせてご覧ください。

当院の施術の組み立て

当院では、深い層の筋肉の緊張を主題として施術を組み立てています。

深層筋鍼法とは

深層筋鍼法(DMA:Deep Muscle Acupuncture)は、表層ではなく深層の筋肉に届く刺鍼を体系化した手技です。当院院長は、なおし家鍼灸院・角谷敏宜(かどや としのぶ)院長に師事しています。

股関節や膝のまわりは、体の中でも筋肉が厚く重なっている場所です。表面から押しても届きにくい層に、鍼は途中の層を通り抜けて届きます。詳しくは深層筋鍼法のページでご説明しています。

YNSAを組み合わせる場合

状態によっては、YNSA(山元式新頭鍼療法:頭皮に浅く細い鍼を用いる手技)を組み合わせることがあります。用いるかどうかは、その日のお身体を確かめたうえで判断します。どなたにも一律に行うものではありません。YNSAのページもご用意しています。

施術の流れ

初回はカウンセリングを含め合計150分(カウンセリング30分+施術120分)ほどお時間をいただいています。冬のあいだの歩き方、通勤の距離、路面の状態、靴——そういったところから伺います。

鍼の前後には、あん摩マッサージ指圧で状態を手で確かめます。これは施術の効果をねらう工程ではなく、どこがどう変わったかを確認するためのものです。施術メニューと料金もご覧ください。

施術後は、歩き出しが軽くなった、階段を下りるときの頼りなさが減ったと感じやすい方が多くいらっしゃいます。ただし、冬のあいだ歩いてきた量や、その状態が続いてきた期間によって個人差があります。数回(個人差あり)を目安に経過を見ながら、その日の状態に合わせて施術を調整していきます。

生活のなかでは、歩く前に少し体を動かしてから出る、無理に歩幅を広げない、といったところから。ご自身に合うやり方は施術のときに個別にご案内します。

冬のあいだ、やめておきたいこと

やることを増やすより、やめることを決めるほうが、冬は現実的です。

「鍛えて乗り切る」としない

重さを感じたときに運動量を増やすと、すでに働き続けている場所にさらに仕事を足すことになります。冬のあいだは、量を増やす時期ではないと考えています。

痛むところを強く伸ばさない

伸ばして一時的に楽になることはありますが、止める働きを続けている筋肉を強く伸ばすと、かえって反応が強く出る場合があります。気持ちのよい範囲で止めてください。

靴の裏を一度見る

すり減った靴底は、滑らないための歩き方をさらに強めます。これは体の問題ではなく道具の問題なので、先に確かめておく価値があります。

こんなときは、先に医療機関へ

歩き方からくる重さやだるさとは別に、次のような症状があるときは、まず整形外科などの医療機関にご相談ください。

  • 転倒したあとから続いている痛み
  • 関節の腫れ、熱をもった感じ
  • 歩いている途中で、膝が崩れるような感覚がある
  • 安静にしていても強い痛みがある、夜間に目が覚める
  • 発熱をともなう関節の痛み

私は医師ではありません。見立てではなく、医療機関での検査が必要な段階もあります。必要なときに必要なところへつなぐことも、施術者の役目だと考えています。

よくあるご質問

冬だけ脚が重くなるのは、やはり寒さのせいですか?

寒さも関わりますが、それだけとは考えていません。凍結した路面では歩き方そのものが変わり、その状態が四か月近く続きます。寒さと歩き方は分けて考えたほうが、やれることが見つかりやすくなります。

何回くらい通えばよいですか?

脚の重さの深さや続いてきた期間によって幅がありますが、数回(個人差あり)を目安に経過を見ながら方針を調整します。

鍼は痛くないですか?

使用する鍼は非常に細く、頭皮への刺入も浅いため、痛みはほとんど感じないという方が多いです(感じ方には個人差があります)。

マッサージに通っても戻ってしまいます。相談できますか?

はい。表面がゆるんでも戻ってくるという経験を繰り返してきた方も、まずはお気軽にご相談ください。どの層で何が起きていそうか、手で確かめるところから始めます。

予約はどうすればよいですか?

当HPからのご予約または公式LINEから承っています。小さな疑問もLINEからお気軽にどうぞ。

札幌・中央区で当院が選ばれる理由

  • はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格3つを保有しています。
  • 深層筋鍼法を軸に、状態に応じてYNSAや機能訓練を組み合わせて施術を組み立てます。
  • 札幌市中央区南17条西9丁目という通いやすい立地で、院長がすべての施術を担当します。

NEXT STEP | 次の一歩

雪の上を歩かないわけにはいきません。だからこそ、歩き方を支えている側に手を入れる意味があります。札幌市中央区のゆかわ鍼灸マッサージ治療院では、深層筋鍼法を軸に、お一人おひとりの状態に合わせて施術します。

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当HPからのご予約 | お電話 011-577-1648(完全予約制) / 施術メニュー・料金を見る →

私は医師ではありません。奇跡の治療もできません。ただ、毎年の冬を歩いてきた脚と、丁寧に向き合っていきます。

湯川 研一(ゆかわ けんいち)

ゆかわ鍼灸マッサージ治療院 院長。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格3種保有)。1993年の資格取得以来、競技者のスポーツ障害から脳卒中後遺症まで幅広く施術にあたる。なおし家鍼灸院・角谷敏宜院長に師事。深層筋鍼法施術師・YNSA施術師。札幌市中央区。

参考:D. T. P. Fong, Y. Hong, J. X. Li「Lower-extremity gait kinematics on slippery surfaces in construction worksites」Medicine and Science in Sports and Exercise, 2005; 37(3): 447-454

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1993年の国家資格取得から、スポーツ障害から脳卒中後遺症まで。
初回は合計150分(カウンセリング30分+施術120分)かけて
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この記事書いた人

この記事を書いた人

ゆかわ鍼灸マッサージ治療院 院長 湯川研一

湯川 研一(ゆかわ けんいち)

ゆかわ鍼灸マッサージ治療院 院長。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格3種保有)。1993年の国家資格取得から、スポーツ障害から脳卒中後遺症まで多数の施術実績。なおし家鍼灸院・角谷院長に師事。深層筋鍼法施術師・YNSA施術師。札幌市中央区にて、長引く肩こり・腰の痛み・パニック障害・スポーツ障害・脳卒中後遺症を中心に施術を行っています。

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