VISUAL GUIDE | 札幌市中央区 深層筋鍼法(DMA)
なぜ、揉んでも戻るのか。
深層筋鍼法は、どこに届いているのか。
何年もマッサージに通っている。湿布と痛み止めでしのいでいる。「もう良くならないのかもしれない」と半分あきらめている。——そうした戻り方には、体の構造から説明できる部分があります。このページでは、当院が何を見て、どこにはたらきかけているのかを、図でご説明します。
SCENE 1
痛みの出どころを、層で考える
体は何層にも重なっています。手で触れやすい層と、触れにくい層があります。
体の層構造の模式図。層の厚みは部位によって異なります。
体の表面に近いところには、手で触れられる筋肉があります。僧帽筋や大殿筋といった、いわゆる肩や腰の「表面の筋肉」です。その奥、骨のすぐ近くには、指では触れにくい深い層の筋肉(多裂筋・ローテーターカフ・腸腰筋など)があります。
同じ姿勢や同じ動作が続くと、この深い層に硬さが残ったままになることがあります。当院ではこれを「コリの芯」と呼んでいます。表面をゆるめても数日で戻ってしまう場合、この深い層の硬さが関係していることがあります。
SCENE 2
表面がゆるんでも、戻ることがある
届く層が違えば、変化の残り方も変わります。
手でほぐす場合
表面はゆるむ。
深い層には届きにくい。
手で押して届きやすいのは、主に表層の筋肉です。施術直後は軽くなったと感じても、深い層の硬さが残っていると、数日でまた戻ってきたと感じることがあります。
深層筋鍼法の場合
細い鍼が、
深い層まで届く。
直径0.20mm前後の鍼は、表層の筋肉を通り抜けて深い層まで届きます。硬さの残っている場所に直接はたらきかけることで、戻りにくい状態をめざします。変化の出方には個人差があります。
手でほぐすことに意味がないわけではありません。届く層が違う、というだけのことです。当院でも、鍼の前後に手で触れて確かめる時間をとっています。
SCENE 3
見つける、はたらきかける、確かめる
この3つを繰り返しながら、その日の施術を組み立てていきます。
触れて見つける
指で、硬さの位置・深さ・広がりを確かめます。どの筋肉の、どのくらいの深さに、どんな硬さがあるのかを絞り込みます。
鍼を進める
細い鍼をゆっくり進め、目標の深さまで届かせます。「ズーン」と広がる響きを確認しながら、深さと方向を調整します。
もう一度確かめる
鍼を抜いたあと、また手で触れて確認します。硬さ・動かしやすさ・左右差の変化を見て、次をどうするかを決めます。
「響き」という感覚について。鍼が深い層に届くと、「ズーン」と重く広がる独特の感覚が出ることがあります。これは鋭い痛みとは質の違うもので、「痛気持ちいい」と表現される方が多くいらっしゃいます。鍼が届いているかどうかの目安のひとつとして、この感覚を確認しながら進めます。感じ方には個人差があり、ほとんど響かない方もいらっしゃいます。
SCENE 4
鍼の太さは、採血の注射針のおよそ4分の1です
「鍼」と聞いて注射針を思い浮かべる方は多いと思います。実際の太さを、同じ倍率で並べてみます。
断面を同じ倍率で拡大したもの。注射針は中が空洞のため、内側を抜いて描いています。
面積で比べると、当院の鍼は注射針のおよそ16分の1になります。
太さよりも、先端のかたちが違います
注射針は、薬液を通すための管を斜めに切り落とした形をしています。切り口が刃になっていて、組織を切り開きながら進みます(図の濃い線)。
鍼灸で使う鍼には、この刃がありません。先端がなめらかにすぼまった形で、中も詰まっています。組織を切るというより、押し分けながら進んでいきます。ゆっくり刺入するのは、そのためです。
それでも、起こりうることがあります。細い鍼でも、皮膚の下の細かい血管に当たると、内出血として青あざが出ることがあります。痛みを伴わないことがほとんどで、数日から2週間ほどで自然に消えていきます。血液をさらさらにするお薬を服用されている方は出やすい傾向がありますので、カウンセリングのときにお知らせください。お薬をやめていただく必要はありません。
また、大きな血管や神経の近く、肺に近い部位など、刺し方に注意が必要な場所があります。当院では、そうした部位を把握したうえで、深さと方向を決めています。感じ方や出やすさには個人差があります。
SCENE 5
深層筋鍼法を軸に、施術を組み立てる
中心にあるのは深層筋鍼法です。そのうえで、状態に応じて組み合わせを判断します。
当院の施術の中心は深層筋鍼法です。深い層の筋肉に届く刺鍼を体系化した手技で、表面をゆるめるだけでは戻ってしまう部分にはたらきかけることをねらいとしています。院長は、なおし家鍼灸院・角谷敏宜(かどや としのぶ)院長に師事しています。
そのうえで、頭痛やしびれなど神経系の症状が前に出ている場合には、状態に応じてYNSA(山元式新頭鍼療法:頭皮に浅く細い鍼を用いる手技)を組み合わせるかどうかを判断します。すべての方に行うものではありません。
鍼の前後には、手で触れて確かめる時間を数分とります。筋がゆるんだか、組織が滑っているか、左右差が残っていないか。これは施術メニューというより、施術の精度を保つための工程です。
同じ症状でも、深さも、続いてきた期間も、体の使い方も人それぞれです。組み立ては、その日の状態を見てから決めています。初回はカウンセリングを含め合計150分(カウンセリング30分+施術120分)ほどお時間をいただいています。
SCENE 6
こんなご相談をいただいています
深い層の緊張が関係していると考えられる場合、部位を問わずご相談いただけます。
対応している症状の一覧もご用意しています。
「画像で異常なし」と言われた痛みについて。レントゲンやMRIは、骨や椎間板の形を見るための検査です。筋肉の緊張そのものは映りません。検査で異常が見つからなかった痛みについて、当院では筋肉の側から見立てを立てることがあります。
ただし、検査でわかる病気が隠れていることもあります。強い痛みやしびれが続く場合、急に症状が変わった場合は、まず医療機関を受診してください。施術と医療機関の受診は、並行していただいて構いません。
NEXT STEP | 次の一歩
「揉んでも戻る」には、
体の構造から説明できる部分があります
まずは、体の状態を聞かせてください。札幌市中央区のゆかわ鍼灸マッサージ治療院では、深層筋鍼法を軸に、お一人おひとりの状態に合わせて施術します。深層筋鍼法が合うかどうかも、一緒に考えていきましょう。
▶ LINEで予約・相談する当HPからのご予約 | お電話 011-577-1648(完全予約制)
初回は合計150分(カウンセリング30分+施術120分)13,000円(税込)/ 施術メニュー・料金を見る →
私は医師ではありません。奇跡の治療もできません。ただ、戻りを繰り返してきた体と、丁寧に向き合っていきます。
数値の出典:髪の毛の太さ=日本毛髪科学協会(日本人の平均 0.07〜0.08mm)/注射針の外径=針のゲージ規格(21G=0.81mm)/刺鍼に注意が必要な部位=鍼灸安全対策ガイドライン2025年版(公益社団法人 全日本鍼灸学会)
