―― それは、身体がずっと“警戒を解けなくなっている”状態かもしれません
はじめに|こんな思いを抱えていませんか
- 突然、動悸や息苦しさが襲ってくる
- 「このまま倒れるのでは」と強い不安に包まれる
- 病院で検査をしても「異常なし」と言われる
- 周囲には「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われる
- 自分でも「心が弱いのでは」と責めてしまう
もし、これらに一つでも当てはまるなら、
まずお伝えしたいことがあります。
パニック障害は、あなたの性格や心の弱さが原因ではありません。
なぜパニック障害は「心の問題」と誤解されやすいのか
パニック障害のつらさは、とてもはっきりしています。
動悸、息苦しさ、めまい、吐き気、手足の震え、強い不安感。
ところが――
心電図、血液検査、MRIなどを受けても、
「異常は見つかりません」と言われることが少なくありません。
すると、
- 見えない不調
- 数値に出ない苦しさ
これらが理由で、
「気持ちの問題」「ストレスのせい」「考え方の癖」
として扱われてしまいやすくなります。
その結果、
一番苦しんでいる本人が、自分を責めてしまう
という悪循環が起こります。
パニック障害を「身体」から見てみると
当院では、パニック障害を
「心の問題」ではなく「身体の状態」として見ています。
多くの方の身体を丁寧にみていくと、
ある共通点が見えてきます。
それは、
- 首の奥がガチガチに緊張している
- 胸まわりが固く、呼吸が浅い
- 無意識の強い食いしばりがある
という状態です。
これは、簡単に言うと――
👉 身体がずっと「危険に備える姿勢」を続けている状態です。
身体が「警戒モード」から戻れなくなるとどうなるか
肩をすくめ、首をすぼめた姿勢を想像してみてください。
- 深く息を吸えますか?
- リラックスできますか?
- 安心した気持ちになりますか?
おそらく、難しいはずです。
この姿勢を長く続けると、身体はこう判断します。
「まだ安全じゃない」
「いつでも逃げられるようにしておこう」
すると、
- 呼吸は浅くなる
- 心臓はドキドキしやすくなる
- 神経は常にピリピリする
この状態が続いた先で、
ある瞬間に限界を超えると――
パニック発作として表に出てくるのです。
パニック発作は「突然」起きているわけではありません
多くの方がこう言います。
「何もしていないのに、急に起きました」
でも身体の中では、
- 首や胸の深い緊張
- 呼吸の浅さ
- 神経の過敏さ
が、少しずつ積み重なっています。
そして、ある日・ある場面で
コップの水があふれるように症状が出る。
これは決して、
あなたの意志が弱いからではありません。
首・胸・食いしばりは「不安を生みやすい場所」
特に重要なのが、
- 首の奥
- 胸の中央
- あご周り(食いしばり)
これらは、
呼吸・血流・自律神経と深く関わる場所です。
ここが固くなり続けると、
- 脳に十分な安心の信号が届かない
- 身体は「危険」と勘違いし続ける
その結果、
理由のない不安や恐怖が強くなります。
だから「気持ちを落ち着かせよう」としても難しい
パニック障害の方がつらいのは、
- 落ち着こうとしても落ち着けない
- 分かっているのに止められない
という点です。
それも当然です。
身体が警戒しているのに、心だけ説得しようとしている
状態だからです。
順番が逆なのです。
当院が大切にしている考え方
当院では、こう考えています。
心を説得する前に、
身体に「もう大丈夫だよ」と伝えてあげること
無理にリラックスさせません。
無理に前向きにさせません。
まず、
- 首・胸・あごの深い緊張をほどく
- 呼吸が自然に入る状態をつくる
- 身体が安心を思い出す土台を整える
その結果として、
- 不安が軽くなる
- 発作が起こりにくくなる
- 「大丈夫かも」と感じられる時間が増える
こうした変化が、少しずつ現れてきます。
最後に|どうか、自分を責めないでください
パニック障害は、
- 甘えでも
- 弱さでも
- 心の欠陥でも
ありません。
ずっと頑張ってきた身体が、
緊張を手放せなくなっているだけかもしれません。
もし今、
「このまま一生付き合うしかないのでは」
と感じているなら、
一度、身体から整える視点を知ってください。
あなたの身体は、
まだ「安心する力」を忘れていません。
