夕方になると、パソコンの画面を見ているだけで首の後ろが重くなる。そんな日が続いていないでしょうか。
肩をまわしても、湯船に長くつかっても、翌朝にはまた同じ場所が固まっている。「デスクワークだから仕方ない」「年齢のせいだろう」と、半ばあきらめている方も少なくありません。
この記事でお伝えすること
座り続けている間、首と肩では「動かさないこと」による負担が積み重なっています。その背景と、深層筋鍼法を軸とした札幌市中央区の当院の関わり方をご説明します。
国家資格3種を持つ院長・湯川研一が、その「戻ってくる重さ」に向き合います。あくまで施術者としての見立てであり、変化の出方には個人差があります。
座り続けている間、首と肩で何が起きているか
Point ── デスクワークの負担は、動きの大きさではなく「止まっている時間の長さ」から生まれます。
頭を支えるために働き続けている筋肉
頭にはボウリングの球ほどの重さがあります。まっすぐ立っているときは、その重さが背骨の真上に乗っています。
ところが画面をのぞき込む姿勢では、頭が前に出ます。すると首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が、傾いた頭を後ろから引き止め続けることになります。
腕を上げるような大きな動きはしていません。それでも、支えるための力はずっと出し続けている状態です。
札幌のオフィスでよく伺うのが、「動いていないのに疲れる」というお話です。動いていないからこそ疲れる、というほうが実際に近いかもしれません。
「使いすぎ」ではなく「動かさなすぎ」で硬くなる
筋肉は、縮んだりゆるんだりを繰り返すことで、内側の血のめぐりが保たれます。ポンプのような働きです。
同じ姿勢が続くと、このポンプが止まります。縮んだまま固定された筋肉は、内側のめぐりが落ちやすくなります。そして、めぐりが落ちた筋肉はさらに動きにくくなる。この繰り返しが、こりが居座る背景のひとつと考えられています。
「使いすぎたから休ませる」という発想が当てはまりにくいのは、このためです。休んでいるあいだも、姿勢が変わらなければ筋肉は同じ状態のままだからです。
東洋医学では、めぐりの停滞ととらえる
東洋医学では古くから、こりや痛みを「気血のめぐりの停滞」としてとらえてきました。流れが滞ったところに、重さや張りが生まれるという考え方です。
西洋医学的な説明とは言葉が違いますが、「動かないと滞る」「滞ると不快が生まれる」という筋道は重なります。当院では、この両方の見方を手がかりにして、その日の状態を確かめています。
首の重さやこりについては首こりのページでも詳しくご説明しています。
ストレッチや揉みほぐしで、その日は軽いのに戻る理由
Point ── 「届いていない層」と「変わらない環境」。戻りやすさの背景には、この2つがあります。
手が届きやすい層と、届きにくい層
筋肉は一枚ではなく、何層にも重なっています。表面に近い層と、骨や関節のすぐそばにある奥の層があります。
手で押したり揉んだりして触れられるのは、主に表面に近い層です。奥の層は、その上に何層もの筋肉が重なっているため、外から押してもなかなか届きません。
強く押せば届くというものでもなく、力を強めるほど手前の層が防御して硬くなることもあります。
施術を受けた直後は軽いのに、二、三日で戻る。その理由のひとつが、この「届いていない層」にあると考えられます。
環境が同じままだと、同じところに戻りやすい
もうひとつは、体を取り巻く条件の話です。
施術やストレッチで一時的にゆるんでも、翌日また同じ椅子で、同じ画面の高さで、同じ時間だけ座れば、体には同じ負担がかかります。負担のかかり方が変わらなければ、硬くなる場所も変わりません。
ですから当院では、施術で奥の層に働きかけることと、日常の条件を少しずつ変えていくことを、両輪として考えています。どちらか一方だけでは、変化が続きにくいためです。
当院のアプローチ——深層筋鍼法で奥の層へ
Point ── 施術の軸は深層筋鍼法です。YNSAは状態に応じた補完、手技は前後の確認工程として組み込んでいます。
深層筋鍼法(DMA)とは
深層筋鍼法(DMA:Deep Muscle Acupuncture)は、表層ではなく深層の筋肉に届く刺鍼を体系化した手技です。当院院長は、なおし家鍼灸院・角谷敏宜(かどや としのぶ)院長に師事しています。
鍼は、指とは比べものにならないほど細いものです。手前の層を大きく押しのけることなく、奥の層まで届きます。手では触れにくいところに直接はたらきかけられる点が、鍼という道具の特徴です。
補完として組み合わせる技術
当院の施術の軸は深層筋鍼法です。お身体の状態に応じて、YNSA(山元式新頭鍼療法:頭皮に浅く細い鍼を用いる手技)を組み合わせることがあります。神経系の関与が大きいと考えられる場合に用いています。
あん摩マッサージ指圧は、鍼の前後に数分、筋のゆるみ方や組織の動きを手で確かめるために行っています。
施術の流れ
初回はカウンセリングを含め150分(カウンセリング30分+施術120分)ほどお時間をいただいています。お仕事の環境、一日のうちで重くなる時間帯、これまでに試してこられたことなどを伺ったうえで、全身の状態を確認します。
そのうえで、その日の体に合わせて配分を決めていきます。コースと料金は施術メニューのページにまとめています。
経過について
Point ── 何回でどうなる、というお約束はしていません。
施術後は、首を回したときの引っかかりの少なさや、視線を上げやすくなったといった変化を感じやすい方が多くいらっしゃいます。ただし、こりの深さや続いてきた期間によって個人差があります。5〜10回を目安に経過を評価しながら、その日の状態に合わせて施術を調整していきます。
日常でお願いしているのは、とてもささやかなことです。同じ姿勢を長く続けないこと。席を立つ用事を意識してつくること。それだけでも、止まっていたポンプが動く回数は増えます。
どのくらいの間隔で、どの動きを入れるとよいかは、お一人おひとりの状態やお仕事の環境によって変わります。施術の際に、その方に合った形でお伝えしています。
札幌・中央区で施術を受けられる方へ
- 国家資格3種を保有:はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の資格をもとに、鍼と手技の両面から状態を確かめます。
- 深層筋鍼法を軸にした組み立て:お身体の状態に応じてYNSAを組み合わせ、奥の層と神経系の両面から施術を組み立てます。
- 院長がすべての施術を担当:札幌市中央区南17条西9丁目という通いやすい立地で、初回から継続まで同じ施術者が担当します。
よくあるご質問
Q. デスクワークをやめられないのですが、意味はありますか?
お仕事を変えることは、多くの方にとって現実的ではありません。当院では、環境を変えられない前提で、体側の余地をどう広げるかを一緒に考えています。まずはご相談ください。
Q. 何回くらい通えばよいですか?
こりの深さや続いてきた期間によって幅がありますが、5〜10回を目安に経過を評価しながら方針を調整します。個人差があります。
Q. 鍼は痛くないですか?
使用する鍼は非常に細く、YNSAの頭皮への刺入も浅いため、痛みはほとんど感じないという方が多いです。奥の層に届いたときに、重く響くような感覚を覚える方もいらっしゃいます(感じ方には個人差があります)。
Q. 何年も続いているこりでも相談できますか?
はい。長く続いてきた方も、まずはお気軽にご相談ください。これまでに試してこられたことも、伺えると手がかりになります。
Q. 首の重さに加えて、頭痛やしびれもあるのですが。
ご相談いただけます。ただし、突然の激しい頭痛、手足のしびれや脱力をともなう場合は、まず医療機関の受診をご検討ください。当院は診断を行うことができません。
Q. 予約はどうすればよいですか?
当HPからのご予約または公式LINEから承っています。小さな疑問もLINEからお気軽にどうぞ。
「夕方の重さ」を、別の角度から
「デスクワークだから仕方ない」と思ってこられた方は多いと思います。
ただ、もしその背景に「表面にしか届いていなかった」という構造があるとしたら、見え方は変わってくるかもしれません。
変化の出方には個人差があります。まずは、いまのお身体の状態を拝見させてください。
── ご予約・ご相談はLINEから ──
「この首の重さ、奥の筋肉が関係していますか」——そんな短い一文からで大丈夫です。
お電話:011-577-1648(完全予約制)
私は医師ではありません。奇跡の治療もできません。ただ、毎日同じ姿勢と付き合っていく体と、丁寧に向き合っていきます。
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この記事を書いた人
湯川 研一(ゆかわ けんいち)
ゆかわ鍼灸マッサージ治療院 院長。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格3種保有)。1993年の資格取得以来、延べ4万人以上の施術にあたってきました。なおし家鍼灸院・角谷院長に師事。深層筋鍼法施術師・YNSA施術師。札幌市中央区にて、長引く肩こり・腰の痛み・パニック障害・脳卒中後遺症を中心に施術を行っています。
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